強くても弱くても...
- 2017/10/13 不登校とは 心理学
自分ってなんだろう?という自分探しは
青年期の特徴的な、そして少し面倒くさいテーマです。
「自分ってこういうものだ」という意識が自我と呼ばれるものですが
(パーソナリティ〔自己〕とアイデンティティ〔自我〕の違いなどについては
また別のところで;;)
これが極端に弱い、もしくは極端に強い場合に感じるつらさが
不登校という形で表現されることも多いようです。
自我が弱いと、
様々な情報に囲まれる時(友人から、親から、教師から、ネットから…)
どれを自分は好むのか、どれを選ぶのかを決定することができません。
自身の価値観の形成が未熟であるといえます。
その一方
自我の形成が強固な場合には
自身がこれと限った情報以外は受け入れられません。
自信の価値観にとらわれて身動きが取れない状況です。なんとなーく、みんなで、だいたいいっしょ…という形で
グループに入っていられない二つのタイプです。
前者は自分の無力感、未熟さを嘆き、選択できずに混乱します。
後者はグループの他者を責め、必要としていない選択を強要されて混乱します。
さて、お子さんはどちらのタイプでしょう?
親はどんな対応をすることが考えられるでしょう?
本人が身につけていかなくてはならないスキル(年齢や状況に応じたストレスに対処方)
がありますし
所属するグループ自体の性質を検討すること(性格や目的が適切なのか)
も必要な場合があると思います。
実は反対側にいるように見えてこの二つはとても似た現れ方をしたり
一人の中に共存していたりもしますから支える者としてはどう対処していいのか
混乱するところです。
こういう時はこうする、
この言葉にはこう返すと良い、という瞬間瞬間の
how-toもあります。
(お教えできますよ♪)
ですが、
本当の意味で価値観を育てる、自分の価値観に自信を持たせるということには
少々の時間と
親の覚悟も必要となります。
「価値観」なんて
勝手に育つものと信じていましたよね?
親が手伝わなくてはいけないなんて!!
でもね、私たち親世代自体が
あまりちゃんと「自分」っていうのを見つめて生きてこなかった気がしますから
今は子どもがそれを見せてくれているのかもしれません。
遠回りに見えるかもしれないのですが
親御さんが自分を見つめ直す作業も同時にやることで
灯が見えることもあるはずです。
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