障がい者の青田刈り!?
- 2018/03/30 教育 社会制度
この4月からの障がい者雇用制度の変更をうけて
近年注目されている「発達障害」ということについての理解を深め
今後の職場づくりを考えようという勉強会に参加してきました。
【 発達障害の理解を通じた働きやすい職場づくり〜勉強会 STEP0】
《テーマ》働きづらさを抱える社員がイキイキできる職場づくりを目指して
(株)プレイバックシアター研究所
大きな変化と言えるのは、障害者雇用推進法の対象に
「精神障害者」が加わったということです。
これまでも事業主には障害者の雇用義務がありましたがその対象は「身体障害者」と「知的障害者」でした。
そこに「精神障害者」が加えられることになりました。
義務化に伴って
障害者雇用の法定雇用率に満たない場合には
雇用主から納付金が徴収され
法定雇用率を超えての雇用がある場合には
調整金・報奨金が与えられます。
ま、わかりやすく言えば、罰金とご褒美の制度があるってことですね。
(このあたりをわかりやすく記載されています→こちら)
これを受けて
障害があって有能なみなさんに対する
ヘッドハンティングが大変なことになっていて
働くことができる障害者は青田刈り状況なのだといったことも
ディスカッションの中で紹介されました。
ただ、制度利用の数合わせのために
有能な障がい者(なんとも嫌な言い方ですねえ;;)にきてもらってもそうした皆さんが才能を発揮して
自分らしく快適に仕事ができる状況がすでにあるかというと
ギモン、なところが多いようです。
なので、結局、
ヘッドハンティングされるままに転社を繰り返したり
病気欠勤ということにしておくから
退社はしないでくれと懇願されたり
といった例もあるといいます。
精神的な障害を持つ方々が
快適に仕事をするためには
周囲の理解は当然として、
車椅子などに対応したオフィス環境とか
出退勤時刻の調整といったある意味「わかりやすい」対応に加えて
個々の性格や能力、特徴に合わせた対応や作業の指導、ミーティング方法などを
用意する必要があります。
このブログにも何度か書いたことがありますが
発達障害という一括りにいれられてしまう方々は
「フツー」なところが少ない分だけ
素晴らしい能力や才能に恵まれていることが多いです。
でも
みんな一緒にまとめて社員研修、
まずは電話番そして外回り…やり方のコツは見て覚える、
といった昔ながらのやり方では
どうにも使えないヤツになってしまうようです。
この人にはどういう仕事が向いているのか
どんな風に教えていったらいいのか
ひとりひとりについて
考え、接して行かなくてはなりません。
めんどくさいですねえ…
でも
考えてみれば
これって
障害のあるなしに関係なく
フツーのくくりに入っている社員たちに対しても
実はそうあるべきことではないでしょうか。
日本では働き手が少なくなっていて
叱りつけるとか
脅すといった
昔ながらのやり方は通用しなくなってきていることが
旧世代?のみなさんにも
いよいよわかってきたのかな。
甘やかしてる!
と否定するのではなくて
お互いを大切にしあうという視点から
どうしたらいいかな、と考え直す余裕をもてることが
会社にも個人にも
必要になって来ているようです。
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